法華経直談鈔・古写本集成・14冊/金台院蔵本・疎竹文庫蔵本・妙法院蔵本・五季文庫蔵本/渡辺守邦・解説/全4種14冊セット定価82000円

商品説明
法華経直談鈔・古写本集成・14冊/金台院蔵本・疎竹文庫蔵本・妙法院蔵本・五季文庫蔵本/渡辺守邦・解説/全4種14冊セット定価82000円

1989年 解説付 ゆうメール・レターパック規格外 部数は少なそうです。資料用にもいかがでしょうか。

金台院蔵本 4冊
疎竹文庫蔵本 5冊
妙法院蔵本 4冊
五季文庫蔵本 1冊

直談【じきだん】

室町時代から江戸時代中期まで，天台・浄土系を中心に，地方学問寺である〈談義所〉を介するなどして行われた一般に対する講説。その記録を〈直談物〉と呼び，わかりやすく述べるために比喩や和歌，説話が多用された。《阿弥陀経秘直談鈔》《法華経直談鈔》《延命地蔵菩薩経直談鈔》など，各種が残る。

『法華経直談鈔古写本集成』解説
渡辺守邦

前書きに類する冗言を排して、『法華直談抄』(『法華経直談鈔』)に言及したことのある向きが、思わず居ずまいを正すに相違ない、いささか衝撃的な事例の紹介から、始めることにしたい。

『法華直談抄』全十巻は、版本では、丁数が多くて製本に不便をきたすところからであろう、各巻を本末二冊に分かち、都合二十冊に仕立てられている。その版本を手にしたとき、誰でもが感じる素朴な疑問がある。なぜ第九巻本末二冊がこんなに薄いのか、という疑問がそれ。いま前後の巻との丁数の比較を示せば、次のようになる。

寛永12年版を底本に影印した臨川書店刊「法華経直談鈔」のページ立てによってこの数字を表せば、第8巻16ページ、第9巻96ページ、第10巻170ページとなり、第9巻が別の巻のほぼ半分の厚みしか持たない事実を明瞭にする。因みに、第9巻を除いた残り9巻の平均は174ページである。

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